子どもジャーナル・一押しの一冊=「かじかびょうぶ」(童心社出版)

2017年07月08日

「かじかびょうぶ」を手にする井原さん
「かじかびょうぶ」を手にする井原さん

 「かじかびょうぶ」(文・川崎大治、絵・太田大八、童心社出版)。元の話が伊豆ということもあり、カエルの鳴く声を聞くと取り出す一冊。

 なまけ者の菊三郎が持ち山まで売らなければならなくなり、持ち山に行くと、山を売らないように懇願され、何とか売らずに済んだ。残ったのは絵も何もないまくらびょうぶだけ。そのまくらびょうぶに何十、何百というかじかの絵。年を取って、殿様から売れと言われてもきっぱり断り、びょうぶを持って行こうとする家来の足元から、かじかが山に帰って行き、びょうぶは元の絵のないものに。菊三郎はにっこり笑って大往生を遂げる。菊三郎の心の優しさ、魂、話の展開の面白さ、深さ、絵の素晴らしさに触れることができる一冊です。

 伊東市立池幼稚園・絵本サークル 井原千恵子

 【写説】「かじかびょうぶ」を手にする井原さん

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