伊豆名人に挑戦(中)

2017年05月14日

伊豆名人に挑戦(中)
伊豆名人に挑戦(中)

 先手・石田豪成(熱海市) 後手・原芳久(熱海市) 自戦記・石田豪成(5期、11期伊豆名人)

 ・中座から戻って

 中座から戻ってきた原さんは1図の■3七桂を見て□3六歩と打つ。先手の桂は喜んで■2五桂と跳ね出す。対して、原さんは□3四銀と出る。これは□2四歩と先手の桂を殺す意である。ゆっくりしてはいられない。

 私は■7六銀と馬に当てて進退を問う。□6四馬と私の■6五歩打を待つ。これは原さんの高等戦術で、私の持ち歩をなるべく使わせてしまいたいのだ。それを承知で歩を打つ。□5三馬に私は■7五歩と打つ。これを怠ると□7五歩で銀が死ぬ。ここで後手には□4五歩と銀取りに突き出す手があった。この手に私は■6六角打と反撃する予定でいた。この局面は図面を入れてご覧いただきたい所だが紙面の制約で、それができないことをご容赦たまわりたい。

 この反撃を見越してか原さんはこの変化を選ばず、□7四歩と反発してきた。■同歩□同銀では後手の銀に調子を与えてしまう。■7五歩打は悪手だったと後悔しながら■7七金ヨルと銀の退路をつくって耐えることにした。□7五歩■6七銀に、後手□7四銀と動いてきた。「耐えれば報われる」とはよく言ったもので、この銀出によって後手陣にわずかな隙が生じた。■6四角□同馬■同歩と、強力な後手の馬を消すことができた。それでも手番は原さんが握っている。

 手番を握った原さんは、ここで私の読みには全くなかった強手を指してきた。□2五銀■同歩□7六桂打がそれである。■7六同金はこの一手だ。■同銀では□7六同歩が金に当たって先手を取れない。先手を握った私は■2四歩と後手の玉頭に歩を突き出す。□同歩に■2三歩と打って応手を伺う。□1二玉と原さんは自信に満ちた手つきで体をかわす。この手つきも実力の一部である。自信のない迷った手つきでは気合負けになる。負けずに私は■4一角と打って、この角打に本局の命運を託した。第2図。

 この日は子どもたちが多い。その対応に原さんは度々中座して対局に集中できない。「これは勝てるかもしれない」と、私は不純な思いを抱き始めていた。

 【図版】1図(■3七桂まで)

 【図版】2図(■4五一角打まで)

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