伊豆路=南から来た火山の贈りもの(伊豆半島ジオガイド協会副会長・大坂規久)

2017年04月16日

 伊豆半島はフィリピンから流れついた“ひょうたん島?”。ジオパークを知るまでは、そう理解していました。

 ジオパークという言葉を始めて聞いたのは、たまたま見ていたテレビで県立伊豆総合高の生徒たちが白鳥山でガイドしているニュースでした。すごい場所だな、どこなのかな? で止まっていました。その後、町からジオパークのガイド養成講座があるので受けてみないかと水を向けられたので、軽い気持ちで受けるようになりました。

 その内に、現地観察会で白鳥山に行く機会があり、巨大な柱状節理の採石場を目の当たりにして、すっかりとりこになったのです。最初で最後のライフワークが見つかった思いです。

 各種のジオツアーに参加して現地を観察するうちに、自分でも仲間を募って半島各地のジオサイトに出かけるようになりました。公式には300以上もあるジオポイントを全て巡ることに決めて、点から線、面へと伊豆半島の成り立ちを立体的に理解することに挑戦中です。

 養成講座を修了してから、地元の函南町にある九つのジオポイントでのガイドを始めました。仏の里美術館でのガイド経験があったので、スムーズにガイドできたと思います。函南町には西伊豆町や南伊豆町のような目を見張るような地層や地形は無いですが、丹那断層が数十万年かけて造った丹那盆地などを理解してからは、お客さまに丹那盆地・丹那断層を説明することが楽しくなりました。ジオサイトに関連する歴史や人々の暮らしなどを知り、地元でのネットワークも一気に増えて、さらに新しい情報が入るという好循環となっています。

 ジオパークを推進する中で伊豆半島に一体感が生まれて、伊豆半島内での観光交流が進めば、南から来た火山がすてきな贈りものを与えてくれるでしょう。

 (函南町、伊豆半島ジオガイド協会副会長)

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