伊豆路=町の変化、見守って 森本要(熱海市、副市長)

2017年04月02日

 「熱海2030会議」をご存じだろうか。公民連携で進めている「リノベーションまちづくり」の方向性について、昨年6月から3月にかけ、多様な方々が集まり、議論してきた「場」である。

 「リノベーションまちづくり」とは、遊休不動産という空間資源と地域の資源を活用して、民間で自立型のプロジェクトを興し、空き店舗の活用のみならず、町の活性化や課題解決を図っていくことを、行政と民間が連携して進めていく取り組みである。

 熱海市でも「熱海2030会議」という「場」を創り、議論を重ね、3月にリノベーションまちづくり構想「ATAMI2030」を策定した(構想の内容は市ホームページをご覧いただきたい)。

 構想も大事だが、個人的には、構想の策定プロセスに大きな意味があったと考えている。具体的には、食と農、林業とエコな暮らし、福祉、ツーリズムなど、熱海の地域資源に着目しつつ、多様な分野で議論を重ねたこと。そして、他分野の有識者、地元の方、移住された方、移住を考えている方、民間の方、市役所の職員など、熱海に関心のある老若男女が集まり、議論が展開されたことである。

 町の活性化には「変化」が必要である。町に関わる方や地域資源の活用に変化がなければ、町に変化もなく、活性化も望めない。大事なことは、多様な価値観を持つ方々を町中に呼び込み、変化を意図的に創り出すことなのだと思う。「熱海2030会議」を経て、具体的なプロジェクトも生まれ、町に変化が起き始めている。

 引き続き、行政としても動いていくが、市民の皆さまも町が変化していく動きに積極的に関わっていただく、または、町の変化を温かく見守っていただくことを切にお願いしたい。

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