子どもの頃の夢実現 ミニSL製作、出張運転も−函南町・内山宏幸さん

2017年03月30日

自作のミニSLに乗る内山夫妻=函南町畑毛
自作のミニSLに乗る内山夫妻=函南町畑毛

 伊豆箱根鉄道より規模は格段に小さいが、函南町にもう一つ「伊豆エメラルド鉄道」がある。自宅の外周約60メートルを走る。不定期にミニSLが汽笛を鳴らし運行する。

 オーナー兼運転手は畑毛の別荘地、伊豆エメラルドタウンに住む内山宏幸さん(77)。郵政省の元東海電気通信監理局電気通信部長。2011年に瑞宝双光章の叙勲を受けた。1996年に退職し同所に移り住んだ。

 「子どもの頃からいつか自分が乗れるSLを作りたいと思っていた」。転機は40代の東京転勤。製作材料が豊富だったし何より同好の士が多かった。助言を仰ぎ格段に腕を上げた。

 SL製作は鋳物を削ったり切ったりする部品作りから始まる。規模にもよるが長ければ3、4年掛けて1両が完成する。思い出深いのは英国機関車をモデルにした「ドリス」という8人乗りSL。当時住んでいた官舎の畳間からベランダまで5メートル間を走らせた。天井がすすだらけになったという。「妻の理解があってこそ」と笑う。

 函南に来たのもSL絡みだ。当時あった亀石料金所の鉄道公園に近く、線路を敷ける広さを条件に家探しした。「なにが楽しいのか。製作中はボイラー部分の駆動がうまくいかず文句を言いながら作った。ただ完成して人を乗せて動く姿を見ると満足する」。これまでに乗車可能な車両は5両作った。

 ここ数年は出張運転もしている。4月も町内の子育て支援センターでミニ電車を走らせる。子どもの頃、抱いた夢は今も続く。

 【写説】自作のミニSLに乗る内山夫妻=函南町畑毛

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