ぐるり魚ッチング360=八方サンゴの悲劇 写真と文・伊藤勝敏(海中カメラマン)〈撮影協力・アクアマイスター串本〉

2017年03月15日

八方サンゴ
八方サンゴ

 海底を彩る八方サンゴのヤギ類は幼生のプランクトン時代を除いて、岩にしっかりと固着した着生生活をおくる。骨格となる幹から分岐する枝と枝が絡み合って、網を広げたように樹木状の群体を形成する。植物のように見えるところから、樹木のような動物といわれる。

 群体の表面のいたるところにあるポリプと呼ばれる羽状の8本の触手を広げ、流れてくるプランクトンや有機物を捕らえてエサにしている。一斉にその触手を開いているところは美しい花々を見るようで、しばしば海の底だということを忘れて感動を覚える。

 あるとき、そんな紅色のヤギの一種に釣り糸が絡んでいる姿を目撃した。海上にもルールがあるとすると、道路交通法では、この釣り糸を流した釣り人は業務上過失致死罪に当たるのかもしれない。厳しい自然の海を生き抜いてきた、このサンゴにとっては突然の災難。やがて枯死するだろう姿が、痛々しく心に残るのです。

 【写説】八方サンゴ

各地の最新の写真
伊東
鉢植えに行列 BS・GS団員らみどりの募金運動―伊東
下田
「見て、体験」145万人 黄金崎クリパ20周年記念式典
中伊豆
コミカルな演技に笑い 創作劇・しろばんば上演―伊豆
熱海
親水公園で初マルシェ 手工芸、飲食の35ブース並ぶ―熱海

最新写真特集

伊豆のひろば投稿
伊豆パワースポットめぐり
伊豆新聞とイズハピが贈る伊豆の観光情報紙 伊豆のとっておきの春時間を満載(PDF)