伊豆釣行(新春特別号)=冬のお薦め釣り場

2017年01月03日

冬場でも多彩な釣りが楽しめる=伊東市川奈のいるか浜堤防
冬場でも多彩な釣りが楽しめる=伊東市川奈のいるか浜堤防
堤防に柵が設置されており安心して楽しめる=南伊豆町の妻良港
堤防に柵が設置されており安心して楽しめる=南伊豆町の妻良港
堤防からでも大型メジナは釣れる=伊東市の伊東港
堤防からでも大型メジナは釣れる=伊東市の伊東港

 釣りファンの1年が幕を開けた。新たな年を迎え釣行プランを立てているのでは。伊豆釣行では新春特別号としてお勧めの釣りを紹介する。

 ■設備充実の好スポット フカセ、カゴでメジナ―伊東市川奈いるか浜堤防

 伊東市川奈のいるか浜堤防は川奈港の隣にあり、左から右に緩くカーブを描いたシルエットの堤防だ。防波壁、手すりがあり、足場は平たんでバックスペースも広く安心して釣りができる。ベンチ、駐車場、トイレ、水道も完備してある。

 堤防周りの水深は2~3メートルで底には石が積まれており、沖は砂地になっている。浮きフカセ、カゴ、投げなどさまざまな釣りが楽しめる。

 この時期は浮きフカセ、カゴ釣りでメジナが面白い。仕掛けはハリス1号、針はチヌ、グレの1~2号の細仕掛けで、餌のオキアミも小さく付ける。コマセは配合餌にアミを混ぜた物を浮きの周りにまき、魚を寄せる。手のひらから20センチ級が中心だが、夕まづめには大型も期待できる。

 投げ釣りのシロギスは堤防先端から湾内を攻める。チョイ投げでも釣れるが、沖のカケアガリを探ると良型も望める。釣れた小型のシロギスを餌にした泳がせ釣りで、マゴチやヒラメを狙うこともできる。

 堤防周りは胴付き仕掛けでカワハギがアタる。1・5~2メートルのルアーロッドと小型のスピニングリールを使った手軽な釣りだ。市販の仕掛けを使い、重りはナス形の5~8号、餌はアサリのむき身、アオイソメがいい。堤防際の底付近で仕掛けを上下させカワハギを誘う。空いていれば探り歩いて釣果を伸ばそう。

 隣の川奈港も好ポイントだ。少し歩くが、堤防外向きをフカセ、カゴ釣りで良型メジナが期待できる。

 手軽に遊ぶならイワシ、小アジ、ネンブツダイを狙うサビキ釣りがいい。さおは3・6メートル前後でリールは小型のスピニングを使う。サビキは5~6本針でスキンやハゲ皮が巻いてあるものか、アミを餌にするトリック仕掛けを使う。針は4~6号で重りはナス形の8号前後。コマセカゴをサビキの上にセットし、アミをまきながら仕掛けを上下させて魚を誘う。群れに当たれば数も期待できる。

 アクセス=伊東方面から国道135号を南下、川奈口の交差点を左折し、伊東市役所川奈出張所の前を左折。道なりに進むと堤防が見える。

 ■家族連れ、初心者向け 柵、救命用浮輪を設置―南伊豆町妻良港

 南伊豆町にある妻良港の左にある防波堤は家族連れ、初心者にも楽しめる釣り場になっている。

 足場はフラットで転落防止の柵があり、救命用の浮輪も設置されている。堤防の横にはベビーシートを備えたトイレと水道も整備されている。

 メーンのポイントは堤防の外側で、足元の水深は3~5メートルあり、敷石が入っている。沖は砂地で岩礁が点在している。手軽に遊ぶなら浮きフカセでのメジナ狙いがいい。1号前後の磯ざおで足元を釣る。餌はオキアミで市販の配合餌をコマセに使う。手のひらサイズの数釣りが楽しめる。30センチ超の良型も来る場合もあるので、たも網は用意したい。

 ダンゴ釣りでクロダイも狙ってみたい。隣にある小浦港と並んで魚影の濃さに定評がある。堤防の中央から先がポイントになり、1~1・5号の磯ざおにリールはスピニングの2500~3000番を使う。針付けしたオキアミ餌を、ダンゴ状にした配合餌で包み10メートルほど沖に投入する。ダンゴは底まで持つように調整する。底で割れたダンゴが魚を寄せ、オキアミを食わせる釣り方だ。同港は大型の実績もあるので気が抜けない。

 アオリイカ狙いが人気の場所で、堤防には多数のスミ跡が見られる。エギングや活(い)きアジを餌にしたヤエン釣りで狙う。年末は500~800グラム級が釣れていた。ポイントは堤防付け根から中央部までがいい。ほかの釣り場よりも釣期が長く、深場を攻めれば期待できる。

 投げ釣りのシロギスも面白い。こちらは周年釣ることができる。港内を探るのが良く、水温が安定している深場を狙うといい。サイズは15センチ前後が中心になるが、20センチ級が出ることもある。

 足元や堤防付け根の磯ではぶっこみ釣りでカサゴなどの根魚も狙える。2メートル前後のルアーロッドに小型のスピニングリールを使う。仕掛けは市販の専用のものがある。餌はサンマの切り身、キビナゴ。岩礁周りや堤防の敷石間の穴がポイントだ。根掛かりが多いので仕掛けは多めに用意する。

 アクセス=下田方面から国道136号を南下し、差田の交差点を右折、道なりに進みJAのある交差点を左折し約10分。

 ■菊間将人の釣りコラム45=いつかは3キロオーバーを 冬の磯釣り代表魚「メジナ」

 新年明けましておめでとうございます。

 このコラムは2012年11月に連載を始め、今回で45回目となりました。釣り雑誌の記事と違い、本紙の当コラムはこの地域にお住まいの皆さまの目に留まります。そのため私のお店のお客さまや釣り場で出会うアングラー、そのほか大勢の方々から「いつも読んでますよ。堤防でもあんな大きな魚が釣れるのですね」と、声を掛けていただきます。これはとてもありがたく、また励みになる言葉です。

 さて、冬になると「こんな寒くても釣りに行くのですか?」とよく聞かれます。答えは「はい、もちろん!」です。冬は磯釣りの代表魚であるクチブトメジナのトップシーズンです。彼らは産卵前のこの時期に栄養を蓄え、体力を付けるために「乗っ込み前の荒食い」をします。また水温が低下するとエサ取りの小魚や外道が減り、メジナのいるタナへエサが届きやすく、良型と出合う確率が高くなるのです。

 しかし徳島のグレ(関西でのメジナの呼称)名人、小里哲也さんの言葉に「人は40(歳)になってもバカなやつはたくさんいる。でもグレの40(センチ)にバカは1匹もいない」という名言があります。これは良型を釣ることの難しさを的確に表現しています。

 手のひらほどの小メジナは簡単に釣れますが、7~8年以上の歳月を生き延び、40センチオーバーに成長した良型は「警戒心」という堅い鎧(よろい)を身にまといます。さらに学習能力に優れ、目が良く、彼らの知能指数は他魚に比べ格段に高くて、簡単にエサを食ってはくれません。

 そこで釣り人は、この好敵手と対峙(たいじ)するためポイントやタックル、仕掛け、エサなどを慎重に選び、実釣では潮の流れを読み、コマセや仕掛けの投入点、タイミング、流し方などを考え続けます。この食わせるまでの一連の駆け引きが、とてもテクニカルで面白いのですが、さらにメジナは針掛かりすると、海底の岩礁に向かって強く疾走します。これをサオの弾力でタメ切り、ミチイトを出されないやり取りが理想です。

 しかし大型の場合はサオをのされないように、リールからミチイトを出さざるを得ない状況に遭遇することがあります。ただ、ここでミチイトを出し過ぎれば、ハリスは根ズレで切られ、出さずにサオをのされてしまえば、やはり仕掛けのどこかが切れてしまいます。

 「できるだけミチイトを出さず、サオの弾性が生きる角度をキープしながら、海底から早く引き離す」。これがメジナのように、根を巻く習性を持つ魚のやり取りのセオリーです。

 中でも45センチを超える大型の引きはとても強烈で、執拗(しつよう)に抵抗しサオを何度も絞り込みます。仕掛けを切られるかどうか、魚をたも網に収めるまでのとてもスリリングな攻防は、メジナ釣りならではの醍醐味(だいごみ)と言えるでしょう。

 私はいろいろな魚を釣ります。それぞれの魚種に自分なりの大物目標(重量)があり、メジナの場合はこの釣りを始めた30年前から「3キロ」ですが、いまだ達成していません。

 実績は2・5キロであと500グラムですが、これが非常に高い障壁なのです。でも、お正月ぐらいは夢のある目標を再確認し、いつかこのサイズを手に抱え、満面の笑みを浮かべたいと思っています。

 最後に今年も皆様が健康で良い釣りができますように…。

 ※写真は昨年1月の夕まづめに伊東港で釣った大型メジナ。体長46・5センチ、重量1・88キロ。タックルはサオがAWTP磯F―1SP、リールはトーナメントイソ競技LBD、ミチイトはアストロン磯マスターエディション2号、ハリスはタフロングレイトZカスタムEX1・75号(プロト)、ハリD―MAXグレSSパワースピード4号、ウキ銀狼遠投2グリーンLL 0号と自作アタリウキ。

 (伊東市、ダイワ・フィールドテスター)

 【写説】冬場でも多彩な釣りが楽しめる=伊東市川奈のいるか浜堤防

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