1面コラム 潮の響=体力

2019年05月24日

 暗い話をしよう。私事ながら先日、体力の衰えを実感した。10代の頃は家から坂を上り電車の駅まで10分もあれば十分だった。加齢分を考慮して、余裕を持ち家を出たはずなのに駅に着く頃には膝が笑って、思わず手すりをつかんだ

 ▼日頃、運動していないので仕方がない、年齢を重ねた誰しも起こりえる相応の結果なのだ、と無理に自分に言い聞かせ、その後も漫然と過ごした。老後にまで考えは至らなかった

 ▼そんな折、機会があって健康増進を目的とした教室の開講式を取材した。印象深かったのが、貯金のように「筋肉をためる」との言葉。日々ためた筋肉で介護や寝たきりの予防を図る

 ▼高齢者にありがちな転倒、骨折による入院からの体力の衰えをためた筋肉の取り崩しで対処する、といった内容だった。筋肉の衰えは両手親指と人さし指で作った輪がふくらはぎを通ると要注意なのだという

 ▼そういえば、三島市は運動奨励のためポイント還元する事業を行っていた。行政にとって市民の健康は医療費の軽減につながる。筋肉とポイントをためる。夏休みのラジオ体操みたいだな、と思いながらもそっとふくらはぎに手を回し、真剣に考えてみよう、と決心した。老後は予想以上に間近だ。

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