1面コラム 潮の響=経済効果生む聖地巡礼

2019年05月22日

 宗教で重要な意味を持つ聖地に赴く行為を「聖地巡礼」と言う。だが近年、日本では映画やアニメの舞台となった場所、ゆかりのある地を「聖地」として訪問することを指す場合が多い

 ▼実際に訪ね歩きたい、現地で主人公らと同じことを体験してみたい。ファン心理からすれば、ごく当たり前の欲求だろう。来訪者は食事をしたり、土産物を買ったり、宿泊もしたりするから、地域で消費される金額は決して小さくない

 ▼ロケツーリズム協議会がさきに東京都内で開いたセミナーの中で、ロケ地の経済効果にも触れた。NHKの連続テレビ小説「半分、青い」の舞台となった岐阜県の地域は観光客が4倍に増え、経済効果は32億円に達したという

 ▼協議会の名前でもあるロケツーリズムはロケ地を観光資源として活用し、地域の活性化につなげる取り組みだ。伊豆にも「聖地」は存在するが、観光資源として十分に生かされているのか再確認する必要がある。同時に新たな聖地づくりを見据え、機運の醸成もより図っていきたい

 ▼聖地となり得るのはロケ地に選定されてこそだ。そのために誘致体制をしっかり整え、適地であることを積極的にPRしていく。地域活性化への手段は一つでも多い方がいい。

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