1面コラム 潮の響=熱海市の出生数、70年で10分の1に

2019年05月09日

 児童数が全国で一番多い小学校が先月、朝の情報番組で紹介されていた。北海道千歳市の市立北陽小で約1500人。同市は札幌市のベッドタウンとして今も人口が増加傾向にあり、同校を分離する方針という

 ▼半世紀前の小学生時代を思い返してみる。在学していた伊東市立西小は当時、児童数約1800人のマンモス校で、北陽小を上回る規模。1学年約300人で7学級あり、年々増え続ける児童数に特別教室を普通教室にし対応していた。こんなマンモス小学校が市内にもう1校あったが、あの頃は特異な例ではなかった

 ▼5日付熱海新聞に熱海市の2018年度出生数が、前年度比20人減の108人だった−というニュースがあった。統計が残る1937年度以降の最低で、ピークの47年度と比べ、なんと10分の1だという

 ▼今春の小学校入学者数を紙面から拾ってみた。熱海市117人、伊東市354人、賀茂地区6市町321人…。半世紀前なら1校の新入生と間違えそうな数字が並ぶ

 ▼現在、伊豆地区のほとんどの市町は人口減少が進んでいても、今のところ団塊世代の移住などでペースは緩やか。だが、少子化や流出による若年層の減少は急速だ。問題の深刻さは、想像を超えている。

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