1面コラム 潮の響=茶摘み

2019年04月26日

 通勤途中に国道沿いで咲きこぼれるツツジを見て茶畑が頭に浮かんだ。腰の高さに整えられた形から連想したのだろう。そういえばそろそろ茶摘みの時季だ。実家も畑を囲むように茶が植えられている。まあ茶摘みを手伝った記憶はないが…

 ▼茶摘みといえば代表的な「夏も近づく八十八夜…」の歌がある。調べてみると「八十八夜」は、立春の2月4日から換算して87日後とあった。今年は5月2日だ。閏年[うるうどし]ならば1日になる。「平成」から「令和」に元号が変わる今年こそ1日だとタイミングが良かったのに、とまったく関係ないのに惜しい気がした

 ▼茶の産地として知られる静岡県の茶の始祖は臨済宗の聖一国師という。宋(中国)から持ち帰って植えたと伝えられる。ちなみに国師は本県出身者。本県は煎茶のイメージがあるから煎茶の始祖か

 ▼茶摘みの記憶はないものの、思い出はある。幼い頃、両親と畑で弁当を食べた後、アルマイトの弁当箱に注いで飲んだ。金属の味を舌先に感じた一方、両親の笑顔も浮かぶ。おいしかった

 ▼八十八夜に摘んだ茶は上等とされ、飲むと長生きするといわれる。でも、当時の思い出が浮かぶ度、状況の大切さを感じる。たとえ番茶であっても…。

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