1面コラム 潮の響=熱海市の平成の30年

2019年04月19日

 統一地方選を締めくくる三島、熱海、下田の3市議選と、函南、松崎の2町議選は21日に投開票が行われる。任期は松崎町議が即日、他は無投票となった東伊豆町議を含めてまちまちだが、「令和元年」の幕開けともに議会も新しい顔ぶれで新時代がスタートする

 ▼改元を前に平成の30年を振り返ると、伊豆地区ではバブル経済崩壊とその後の観光の長期低迷、人口減少と少子高齢化の加速があった。平成元年と30年の比較データで熱海市を例にすれば、人口は4万8159人から3万7084人に23%減少、高齢率は16%から46%へと3倍になり、同市の社会保障関係経費は約11億円から52億円に膨れ上がった

 ▼30年という長いスパンで見ると、市町が抱える課題や問題がより鮮明に浮かび上がる。平成の30年を総括し、市町の現状を正しく認識してこそ新時代の戦略も定まる

 ▼各市町の選挙では候補者が人口減少、少子高齢化対策、子育て支援、観光振興などの政策を訴えて回る。一方、舞台裏では地縁や血縁を基盤とした地域選挙は今なお色濃く残り、政策は二の次という現実も垣間見える

 ▼候補者には町の新時代の明確なビジョンの提示を、有権者には政策をしっかり見極めた投票行動が求められる。

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