1面コラム 潮の響=御用邸、観光発展にも寄与

2019年03月07日

 下田市南東部、スイセン群生地で知られる爪木崎の近くに須崎御用邸がある。ご静養のため伊豆急下田駅に到着された天皇、皇后両陛下やご一家が、歓迎に集まった市民らに手を振って応えられる姿が紙面を飾るが、御用邸についてわれわれは詳しく知らない

 ▼御用邸は天皇をはじめとする皇族の別荘で、現在は栃木県那須町、神奈川県葉山町と下田市の3カ所にある。須崎御用邸は最も新しく1971(昭和46)年に開設された。自然が豊かでプライベートビーチもあり、散策するご一家の姿が公開されたこともある

 ▼この他、県内にはかつて熱海市、静岡市葵区、沼津市の3カ所に御用邸があった。現在、熱海、静岡は市役所、沼津は記念公園になっている

 ▼先日、熱海市立図書館で「熱海別荘物語」をテーマにした講座があった。講師の日本大助教・赤沢加奈子さんは別荘増加の契機を「1888(明治21)年の熱海御用邸の建設」と説明した。御用邸のイメージが少なからず観光発展にも寄与したと言え、下田も例外ではないだろう

 ▼須崎御用邸を何度も利用され、伊豆ともゆかりが深い天皇陛下は退位を前に1月、在位30年を迎えられた。静岡県の奉祝式典がきょう、静岡市民文化会館で開かれる。

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