1面コラム 潮の響=小さなことの積み重ね

2019年02月13日

 一大イベントの河津桜まつりが開幕した。来場者100万人を数えたこともあり、河津川沿いを彩る美しい花は国籍、老若男女を問わず「桜好き」を魅了する

 ▼桜つながりで、約40種・1500本の桜がある伊東市の大室山麓・さくらの里に寄ってみた。十月桜、寒桜が美しい花を付けていた。途中、中国語らしき言語を話す一団とすれ違った。「春節」に合わせて訪日し、伊東を訪れてくれたのだろうか

 ▼歩を進めると、桜の木に付いた樹名板が目に止まった。十月桜は「コヒガンザクラの園芸品種、花は淡紅色の八重、多くは4月に咲き、10月に咲き始め冬に咲くことがある」、寒桜は「カンヒザクラとハヤザキオオシマの交雑種、花は1~3月、淡紅色で横向きに咲く」とある

 ▼品種や開花時期、花の色などを知ることで木への興味が増すに違いない。ただ日本語の表記だけで、さっきの中国語を話す人たちが分かったのかどうか疑問が残った

 ▼伊豆も会場になる東京五輪・パラリンピックは来年に迫っている。道路看板などの多言語化は進むが、細かな部分にまで及んでいないのが現状だ。ソフト、ハードを問わず、“小さな親切”の積み重ねは訪れた人を喜ばす。観光地・伊豆はそうありたい。

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