1面コラム 潮の響=ふるさと納税の返礼品

2018年12月20日

 われわれが居住する自治体に住民税を納めても直接的な見返りはない。ところが他の自治体に納めると、高級な特産品などが送られてくる。「ふるさと納税」だ。地方の市町村には“ありがたい制度”だったが、過度な返礼品競争も起きている

 ▼多くの人は地方の町で生まれ、教育や医療などさまざまな住民サービスを受けて育つが、進学や就職を機に生活の場を都会に移す。その結果、都会の自治体は税収を得るが故郷には入らない。そこで「ふるさと」に自分の意思により一定の範囲内で納税できるようにと制度ができた

 ▼ところが「ふるさと」は生まれ育った自治体に限らず全国どこでも良いので、地方同士でも豪華な地場産品の返礼による争奪戦が展開されている。返礼率は、一般商取引では考えられない上限3割。専門ウェブサイトで簡単に“納税”できるが、返礼品が並びネット通販のようだ

 ▼収入が増えた自治体には大歓迎の制度。だが、国と地方の借金が1千兆円を超えるというのに、本来は自治体に納められインフラ整備などに使われるはずの税金の一部が流出し、3割が返礼品になる。矛盾を感じる

 ▼先日、制度本来の意義を見直す声明を、西伊豆町など全国25自治体が発した。同感だ。

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