1面コラム 潮の響=実感ない景気回復

2018年12月17日

 小学校高学年だった1960年代の終わりごろ、学校が休みの時、父が営む家電店を手伝った。小遣い目当てのアルバイトで、主にテレビやステレオの納品を補佐し、配線なども手掛けた

 ▼高度経済成長期でカラーテレビが急速に普及していた頃、小さな店でも15~20万円もする家具調カラーテレビが、少なくとも3日に1台は売れた。当時の大卒初任給が3万円余だから、現在なら100~140万円か。小型大衆乗用車ほどの価格だ。子ども心に景気の良さを感じた

 ▼その頃を「いざなぎ景気」と言い、65年11月から70年7月まで戦後最長の57カ月にわたり景気拡大が続いた。あんな時代はもうないだろうと思っていたら、今が同様の景気で、来年1月まで続けば最長になるという

 ▼昔と何が違うのか。当時、食品中心のスーパーはあったが、家電などの量販店はなかった。住民の消費は商店の売り上げになり、経営者らが使うことで利益が地域を循環した。今は量販店運営会社の売り上げになり、従業員の給与と税金以外は地域に回らない構図だ

 ▼「いざなぎ」に並ぶと言っても、地方では実感はなく、人手不足などマイナス面ばかりが目立つ。大手企業の好調さだけで景気回復と言えるのだろうか。

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