1面コラム 潮の響=楽寿園

2018年11月09日

 暦の上では冬ながら晩秋の伊豆地区。楽しみにしていたものの昨年は機会を逃して見られずじまいだった一つに三島市立公園楽寿園の紅葉がある。毎年恒例の菊まつりと併せて今年こそは、と新緑の頃から待ちわびていた

 ▼楽寿園に問い合わせると今季、見頃を迎えるのは11月下旬だという。ただ台風22号の後、一部で葉が落ち、色づきがいまひとつと話す。「塩害か?」。紅葉と菊という秋を代表する「二大主役」が一堂に楽しめる、と期待していただけに少し寂しいが、ぎりぎり競演は間に合いそうだ

 ▼ところで菊まつり。今年は伊豆半島世界ジオパーク認定を記念して「楽寿園の大地・自然」をテーマに菊花を使った伊東市の城ケ崎海岸と楽寿園を巨大盆景で表現している。どちらも大室山と富士山の溶岩により形成されたという共通性を挙げる。専門業者への委託ではなく市職員の手作り盆景というから恐れ入った

 ▼盆景と言えば東海菊花大会が開催中だ。段違いの3段飾りや石に根をはわせた作品をはじめ、自宅に飾りたい逸品ばかりが並ぶ

 ▼年齢を重ねたせいなのか興味が湧く。自分も人生の「晩秋」から「冬」の境地に入ったのだろうか。渋みが増したようでうれしくなってきた。

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