1面コラム 潮の響=外国人の雇用

2018年11月02日

 レストラン給仕を実習する教室。講師の手ほどきを受け、スープや肉料理を客の皿に盛る生徒の大半はアジア各国からの留学生で、熱心な学びの姿勢に感心させられた

 ▼熱海市にある国際観光専門学校熱海校で昨年から留学生が急増している。在籍する学生はアジア7カ国の計36人。1、2年生120人の約3割を占めている。多くは市内のホテル・旅館の寮に入り、アルバイトをしながら勉学に励んでいる

 ▼わが国では少子高齢化と団塊の世代の大量退職を背景に、産業界の人手不足が深刻化している。宿泊業界も例外でなく、熱海市ではスタッフが足りずに稼働客室を抑制する「売り止め」を余儀なくされている施設もある。宿泊客数はV字回復した同市だが、人手不足がさらなる発展の足かせとなる恐れもある

 ▼政府は来年4月に就労を目的とする新たな在留資格「特定技能」の創設を今国会に提出する方針。対象となる業種には宿泊も含まれる可能性があるとされる

 ▼実現すれば業界には朗報と言えそうだが、採用には意思疎通のための日本語の習熟度、技能レベル、意欲などの要件は外せないだろう。国際観光専門学校が即戦力となる優秀な人材を数多く輩出していくことを期待したい。

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