1面コラム 潮の響=由緒豊かな伊豆最古の宮の例大祭

2018年10月27日

 夏の間、多くの海水浴客でにぎわった下田市の白浜海岸。今はサーファーが遊び、伊豆大島や利島などの伊豆諸島を望む穏やかな景色が広がっている

 ▼その白浜海岸の中央に白浜神社があり、秋の例大祭があすから3日間、地域を挙げて開催される。伊豆最古の神社として知られ、こんな伝説がある

 ▼祭神の三嶋大明神はその昔、はるか南方より黒潮に乗って伊豆にやって来た。伊豆の南に住んでいた賀茂族の姫君・伊古奈比〓命[いこなひめのみこと]を后[きさき]として迎え、白浜に宮を建てた。その後、土地を広くするため伊豆の沖合に島を造った

 ▼最初に一晩で小さな島を造った。初めての島なので初島と名付けた。次に神々が集まって相談する神津島、続いて大きな島の大島、塩を盛って白く造った新島を造った。さらに、お供の見目、若宮、剣の御子が住む三宅島、蔵を置く御蔵島…と次々と十の島を造った

 ▼例大祭は28日午後5時半、伊豆諸島の神々に祭典の始まりを告げる火達祭[ひたちさい]で開幕する。かがり火の中、祝詞[のりと]を奏上、最後に花火を打ち上げる。島ができる際の激しい火山活動を連想させる幻想的な儀式だ。伊豆南部では、伝統の三番叟[さんばそう]を奉納する地域が多く、同神社に伝わる市無形文化財の三番叟も一見の価値がある。

 ※〓は口ヘンに羊

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