1面コラム 潮の響=変わっていた36年ぶりの函館

2018年10月09日

 先月下旬、北海道函館市に出張した。学生時代を過ごした街で、訪れるのは36年ぶり。懐かしい風景に出合えるのか、街がどう変わっているのか−そんなことを考えながらの1泊2日だった

 ▼午後3時ごろ函館空港に到着し、バスで駅前へ。車窓から見えた中心街はかなり変貌していた。駅前のデパートは消え、商店街も閑散としていた。道南一の繁華街といわれた「大門」地区のホテルに宿泊したが、周辺にあるのは駐車場やコンビニぐらい。五稜郭周辺ににぎわいの中心が移っていた

 ▼赤れんが倉庫街を再利用した店で夕食を取った。地元の人の話では、ライトアップされ、朝市と並ぶ名所として観光客に人気のスポットとか。だが道内は札幌一極集中が進み、32万人あった人口は25万人に減少したという

 ▼翌朝、空き時間に昔住んでいた宮前町周辺を散策した。アパートがあった場所は雑草が茂る駐車場になっていた。よく利用した理髪店は改装し営業していたが、銭湯や喫茶店、焼き鳥屋はなく、酒店はコンビニに替わっていた。予想できたことで長い歳月の流れを感じたが、学生時代の思い出が脳裏に浮かんだ

 ▼1日目の夕食後、函館山から夜景を見物した。こちらは変わらぬ素晴らしさだった。

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