1面コラム 潮の響=人も動物も重要な存在の里親

2018年10月06日

 10月は「里親を求める運動」の里親月間。世の中には経済的困窮や虐待、親の行方不明など、さまざまな事情で家庭での養育ができなくなった子どもたちは少なくない。そんな子どもたちを温かい愛情を持って養育する人が「里親」だ

 ▼子どもを授からなかった知人の夫妻は、一人の養女を育てている。生まれて間もなく引き取り、既に小学生になった。夫妻の温かい愛情を受け、はた目にも礼儀正しく素直な子に育っているようだ

 ▼こうした養子縁組里親をはじめ、里親には18歳または20歳まで養育する養育里親、虐待を受けた子や障害のある子を専門知識を生かして養育する専門里親、親族が里親としての認定を受けて養育する親族里親がある

 ▼里親といえば、動物の里親もなくてはならない存在だ。迷子になったり、捨てられたりして、保健所に保護され、引き取り手がなければ、最終的に殺処分となる。全国では2016年度、約1万匹の犬と約6万匹の猫が命を落としている

 ▼人は親を選べず、動物は飼い主を選べない。不幸な境遇に生まれても同じ人間であり、飼い主がいなくても同じ命である。自分の子のように愛情を注ぐ人の里親、理不尽な殺処分から救う動物の里親、どちらにも感謝したい。

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