1面コラム 潮の響=見せる・見られる

2018年09月25日

 陸上競技に打ち込む熱海中1年の漆原幹人君は、夜間の練習で道路を走る際、どのような格好が一番ドライバーから見えやすいのか興味を持ち、実験した。その成果をまとめた作品を熱海市内小中学校理科自由研究作品展で見つけ、興味深くページをめくった

 ▼真っ暗な場所で白・黒色のTシャツのみ、反射材を着ける、LEDライトを持つ―などの条件と、車のライトを当てる距離を変えて、見え方を確認した。白いシャツの方が見えやすく、反射材やLEDライトは効果的だと結論付けた

 ▼「秋の日はつるべ落とし」といわれるように、このところ日没が早まっている。ハンドルを握っていて、日没後も点灯しないまま走行する車両や、街灯のない道を横切る黒っぽい服装の歩行者を見掛け、ドキリとすることがある

 ▼一方で自発光式反射材を着けて駆け抜けていくランナーに配慮を感じる。漆原君の実験結果から、周囲に自分の存在を「見せる」「見られる」ことの大切さを再認識した

 ▼実施中の秋の全国交通安全運動では、重点の一つに「夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止」が掲げられている。運転時は早めの点灯、歩行時は明るい色の服と反射材の着用を心掛けたい。

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