1面コラム 潮の響=二度とない旅

2018年09月18日

 電車とバスで福島県を再訪した。猪苗代湖で遊覧船に乗った後、JR猪苗代駅に戻るバスが来るまで1時間以上あったので国道49号をバス停三つ分だけ歩いた。疲れたが、青空と広がる田園風景に癒やされた

 ▼JR会津若松駅前から市街に入ると、友人の車で行った時と印象が異なった。「会津まつり」(22日~24日)が迫る市内は「戊辰[ぼしん]150周年」記念事業ののぼり旗やポスターが目立った。まちなか周遊バスで、飯盛山や鶴ケ城などの位置を感覚的につかめた

 ▼200年の歴史を誇る商人・福西家が造った蔵造りの建物を活用した福西本店はセレクトショップなどに活用されていた。会津の友人が提案した、地元の農家自慢の米の量り売りがあったので、添えられた写真などを参考に求めた

 ▼地元情報が載った小冊子を読んだ。歴史観光に力を入れる会津坂下町の観光関係者は「戊辰150周年」ではなく、悲惨な歴史を再認識しようと、あえて「会津戦争終結150年」の名称で記念行事を展開していることを知った

 ▼名所巡りや食、文化に加え、旅先で出会った土地の人との会話が旅を印象付け、二度とない旅になる。伊豆を訪れる観光客と接する際も意識していたいと、改めて実感した。

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