1面コラム 潮の響=老後と仕事

2018年09月14日

 以前は「ぜいたくできないまでも、60歳を過ぎたら年金で生活していける」などと、老後について楽観的に考えていた。定年が近づくにつれ、年金受給開始年齢が65歳に引き上げられるといったニュースを聞くようになり「自分の老後は大丈夫だろうか」と不安に思うようになった

 ▼さらに状況が厳しくなることも予想され、若い世代から「ずっと働かなくてはいけないのか」という声も

 ▼一方、一足早く退職した先輩たちは「なるべく長く働いた方がいい」「社会とつながりを持ち続けることが大切」などとアドバイスをくれる。なにもせずにのんびり老後を過ごすことは、決していいことではないらしい

 ▼健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる「健康寿命」と「平均寿命」の差は2016年には、男性8・84年、女性12・35年あった。介護や入院の期間を減らすためにも、充実した老後を送ることが大切だ

 ▼若い人にしかできないことがある一方、高齢者が大きな力になれる仕事もある。団塊の世代が退職を迎えるころ、経験が必要な仕事を穴埋めするのに苦慮する職場を取材したテレビ番組を見たことがある。人手不足が続く中、高齢者の活用は社会の大きなテーマだ。

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