1面コラム 潮の響=防災、過去も教訓に

2018年09月12日

 海水温の高い領域で発達し、12日にも「猛烈な勢力」に達すると予想される台風22号が発生した。今年最強との観測も流れるが、日本列島に接近する可能性は低いという

 ▼発生した年は違えど、伊豆全体で多くの死者・行方不明者を出した1958年の狩野川台風、伊東市宇佐美に大打撃を与えた2004年と同じ号数だ。例年、9月、10月に日本へ接近する台風は多い。日々、気象情報には注意を払いたい

 ▼数日前、狩野川台風伊東写真展を開催中の伊豆急伊豆高原駅にある伊豆半島ジオパーク伊東ビジターセンター「ジオテラス伊東」(30日まで)をのぞいた。仲川の氾濫で埋まった宇佐美中、流失した通学橋など、白黒写真が当時の伊東市内の惨状を捉えていた

 ▼スタッフは「ジオはいいことばかりじゃない。怖いこともある。それを知ってもらうため」と、節目に開催した写真展の意図を説明してくれた。伊豆の大地はさまざまな恵みだけでなく、災いの危険性も併せ持っている

 ▼近年はシカの食害などの影響もあって山の保水力は低下し、降雨のたびに、川の増水や土砂災害などの危険性が叫ばれる。防災で居住地域の現状を把握することは最重要であり、過去に学ぶこともたくさんある。

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