1面コラム 潮の響=ブラックボックス

2018年09月05日

 1983年に起きた大韓航空機撃墜事件の際、真相究明の手掛かりとされたのが「ブラックボックス」だった。航空機のフライトレコーダーやボイスレコーダー、そのような装置を保管するための耐震、耐熱性のある箱、とデジタル大辞泉は解説する

 ▼別の意味もある。機能は知られているが、内部構造が不明の装置やシステムとし、転じて、処理過程が部外者には不明な仕組みや機構を指す

 ▼前市長が逮捕、起訴された伊東市のホテル跡地の購入を巡る贈収賄事件は、当事者以外には詳しい経緯が分からないという不透明な取引だった。市議会が設置した土地取得に係る監視機能強化特別委員会は中間報告の中で、前市長在任中の土地取得の手続きを「ブラックボックス化していた」と総括した

 ▼取得は正当で大きな問題はないとしたものの、対象となった土地取引のほとんどで庁内の協議記録や所有者との交渉記録が残されていなかった。これでは、確認などの作業ができる訳がない

 ▼何が事件の温床だったのか。市議会と有識者も入れた市の検討委員会とが緊密に連携し、細部まで検証することが求められる。再発防止、市民の信頼回復にはブラックだけでなく、グレーな部分の排除も重要だ。

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