1面コラム 潮の響=近くて遠い伊豆

2018年08月31日

 伊東から下田まで通っていた数年前、熱海市内で行われた結婚披露宴に出席した。その場に静岡市に住む顔見知りがいたので「ぜひ、下田に来てください」と声を掛けた。するとその人は「そんな遠くまで」と驚き、期待した返事はもらえなかった

 ▼新幹線なら東京から熱海まで1時間かからずに移動できる。熱海市内に移り住んだ著名人は「都心に出るまでにかかる時間は、東京の自宅より熱海からの方が近い」と話してくれた。伊豆地域は東京から近いと思っていただけに披露宴での言葉はショックだった

 ▼しかし、よく考えると東京との距離を感じることがある。電車で伊東まで帰れるか心配なときは、東海道線の真鶴駅や小田原駅近くの駐車場に車を置いて出掛ける。数百円駐車料は取られるが、家まで確実に帰れるという安心感は大きい

 ▼下田市内の建物を購入したある人は「東京にいないと好きな芸能を楽しめない」と語り、週末などの利用にとどめた。熱海、三島、函南など東海道沿線を別にすれば、伊豆半島から東京で夜行われる音楽ライブや演劇、能などを見て帰ってくるのは大変だ

 ▼伊豆縦貫道は南に延びている。三島や熱海から伊豆半島南部への夜間バス運行などは考えられないか。

各地の最新の写真
伊東
被害の記録、次代に 狩野川台風60年―伊東市役所で写真展
下田
再生100万回達成 リアルタイム、海の動画配信―下田4海水浴場
中伊豆
GGN加盟認定書受ける イタリアで国際会議、伊豆ジオ推進協
熱海
熱海芸術祭、花火で開幕 夜空に3000発、観衆魅了 

最新写真特集