1面コラム 潮の響=三浦按針を「全国区へ」

2018年08月08日

 「確固たる自分があり、与えられた条件の中で精いっぱい生き抜いた」。5年ほど前、長崎県平戸市で開かれた「第1回ANJINサミット」で、神奈川県横須賀市の浄土寺住職、逸見通郎さんが基調講演で語った三浦按針像だ

 ▼英国人ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)は大航海時代の偉大な冒険家で、日本の国際交易の礎を築いた。伊東市の松川河口では日本初の洋式帆船を建造した

 ▼大分県臼杵市に漂着し、徳川家康から領地を与えられた横須賀市で日本初の外国人領主となった。波乱に満ちた生涯を閉じたのは平戸市だった。このサミットを契機に、按針ゆかりの4市は連携を図り、功績と人間性・魅力の発信に努めている

 ▼NHKの大河ドラマ化も掲げ、題材として「按針と家康」を提案する。大河は日本中から多くの市町が売り込みを図る人気番組。実現は簡単ではないが、諦めることなく要望を繰り返し、按針を「全国区」へと導いていきたいものだ

 ▼伊東市の按針祭は8日から、主要行事が行われる。多くの人が繰り出す街中は按針関連の場所やモニュメントが点在する。街歩きを楽しみつつ、武士として懸命に走り続けた「青い目のサムライ」の生涯にも思いをはせたい。

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