1面コラム 潮の響=ラジオ体操

2018年08月04日

 子どもの頃、夏休みの定番行事の一つは、ラジオ体操だった。当時は子どもがたくさんいて、夏休みの始まりから2週間程度、子ども会が開催していた。最終日の“ご褒美”を目当てに、寝ぼけ眼をこすりながら近くの公園に向かった

 ▼その歴史は、昭和の初めに旧逓信省が制定した「国民保健体操」にまでさかのぼる。1951(昭和26)年に現在のラジオ体操第1の放送が始まり、全国に普及した。少子化が進み、今ではラジオ体操を行う地域が少なくなった

 ▼下田市の蓮台寺地区では、区主催のラジオ体操が一年を通して行われており、この夏で丸10年たった。参加者は普段、年配者を中心に10人前後だが、夏休みは子どもと父母らが加わり、40人前後が集まって、にぎやかに行われている

 ▼最年長の柏木末子さん(88)は「ラジオ体操は、私の健康の源」と、スタート当初から続けている。杉坂太郎さん(73)も10年組の一人で「良いリズムで一日のスタートが切れるし、四季の移ろいを全身で感じることができる」とラジオ体操の魅力を話す

 ▼ラジオ体操に限らず、早起きと朝の運動は、“三文”どころか“千金の価値”があるといわれる。こうした健康習慣を身に付けるのは、今が一番良い季節だ。

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