1面コラム 潮の響=地域と祭り

2018年08月03日

 2カ月ほど前、東京都心で祭りを見掛けた。十数人ほどだろうか若い人たちが神輿[みこし]を担ぎ、勇ましく歩道を練っていた。しばらくすると神社らしき方向に曲がっていった。神輿の姿が消えてから「この中に地元で生まれ育った人はどれだけいるのだろうか」「人は足りているのだろうか」など次々と知りたいことが浮かんだ

 ▼伊豆半島でも各地で祭りが行われる。多くの地域は少子高齢化、人口の減少などで参加者が減り、祭りの開催に苦慮している。少しでも多く参加してもらおうと、土・日開催に変更する地域が増えてきた。熱海市の網代地区では、逆に従来の日程に戻し、御神船の国道巡行を再開させた

 ▼地域によって妥協できるところ、できないところがあると思う。どのように祭りを継承していくかは、それぞれ考えるしかない

 ▼山車、神輿の老朽化に悩まされている地域は多い。祭りの中心となる神社も傷んでくる。商店、住宅とも減り続ける中、修理費用を捻出するのは大変だ

 ▼世代を超えて地域の人が集まる機会が減っている現代で、祭りは地域の人たちが絆を強める貴重な場所だ。そして子どもたちの楽しい思い出づくりの場所でもある。伊豆のさまざまな祭りが続いてほしい。

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