1面コラム 潮の響=「オール伊豆で居住者増を」

2018年06月06日

 県が2018年度高齢者福祉行政の基礎調査で公表した各市町の「高齢化率」で、伊豆地区の突出した現状が改めて浮かび上がった。上位10位中、2位の川根本町を除いた9市町は伊豆で、1位の西伊豆町は48・7%と50%近い

 ▼高齢化率の上昇は平均寿命が延び、65歳以上人口が増加していることも要因にある。食生活に気を使って適度な運動を行い、社会参加で生きがいを見つける高齢者も増えた

 ▼一方で、年少人口(0~14歳)、生産年齢人口(15~64歳)は県全体でも減少している。県年齢別人口推計(17年10月1日現在)では、1975年と比べ、年少人口は24・9%から半減の12・7%、生産年齢人口も9ポイント減の58・2%

 ▼伊豆は年少、生産年齢人口とも、下位10位中に9市町が名を連ねるが、社会動態での増加率は熱海市が1位、伊東市が6位、伊豆の国市が8位と高い。魅力ある地であるのは間違いなく、定年後の移住者が押し上げたのだろう

 ▼若者や中高年が定住するには、教育や労働環境の整備が欠かせない。企業の少ない伊豆で、働く場所の確保や遠距離通勤への助成などを一つの自治体で行うのは難しい。ならば、スクラムを組んで「オール伊豆」で対処していくしかない。

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