1面コラム 潮の響=ICカード

2018年05月18日

 「財布がどんどん厚くなって困る」と知人が漏らした。懐具合が良くなったわけではなく、スーパーやコンビニ、ドラッグストアのICカードやポイントカードが増えたせいだという

 ▼競争激化の小売りチェーン店などでは顧客の囲い込みを狙って専用カードを発行。近年はカードに代えて、スマートフォン用の専用アプリを用意し、買い物のキャッシュレス化、ポイントサービスを競っている。後を絶たない個人情報流出など不安はあるが、便利な機能として急速に普及が進んでいる

 ▼数あるカードの中で使い勝手が良いとされる筆頭が交通系ICカードか。電車やバス、さらに買い物など利用できる先が多く、主要な会社間で相互利用もできる

 ▼そんな便利さの陰で、盲点とされるのがJRの東日本と東海など、エリアをまたいだ「またぎ利用」ができない点。両社の境界に位置する熱海、伊東両市は利便性の向上を求めてJRに、またぎ利用の実現を要望しているが、現行のシステムでは難しいとして色良い返事をもらえていないという

 ▼リスク分散を考えれば、財布も、システムも統合が良いとは言い切れない。だが、高度情報化の時代、利用者の使い勝手を最優先とした早期の対応を願う。

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