1面コラム 潮の響=観光立市として

2018年05月02日

 大型連休中の恒例行事、伊東市の「小室山公園つつじ祭り」(5日まで)は、暖かさや適度な降雨でツツジの開花が進み、見頃が過ぎた状態でのスタートを余儀なくされた

 ▼昨年の開幕時はどうだったのかと思い、新聞を手繰った。見頃を迎え、色鮮やかな花の中を歩く来園者を収めた写真と「“真っ赤なじゅうたん”広がる」の見出しが紙面に躍っていた

 ▼わずか1年でこうも違うのかと驚かされる。都合よく開花を早めたり、遅くしたりできないのがもどかしい。だが、つつじ祭りは大型観光宣伝「デスティネーション(DC)」プレ期間中のイベントであり、ツツジのライトアップはDC企画だ

 ▼来年の本番、今年のように花がない状況も考えられる。気候などによる理由を説明するだけでいいのだろうか。せっかく来園した人の落胆が少しでも和らぐような独自サービスを用意しておく周到さがほしい

 ▼茶道の精神を説いた言葉に「一期一会[いちごいちえ]」がある。主客とも誠意を尽くすの意で、転じて「一生に一度しかない出会い」とされる。DC期間は多くの来遊客が見込まれ、対応次第で評価は大きく変わる。観光立市として、可能な限り満足してもらえる出会いを提供できるように心掛けたい。

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