1面コラム 潮の響=子どもの読書週間

2018年05月01日

 開いた絵本を見詰めながら、夢中で物語を読み続ける―。約20年前、就学前だった娘が部屋で楽しそうに声を出している姿を思い返した

 ▼伊豆市立修善寺図書館が、赤ちゃんや小さい子ども連れでも気兼ねなく利用できるよう「ベビータイム」を設けたという。子ども用のスペースがないため、毎週水曜日の午前を優遇する時間帯にした。保護者の「図書館は静かにしないといけない場所、連れて行きにくい」との声を受け企画したそうだ

 ▼視聴覚室にお薦めの絵本や乳幼児用の本を並べ、くつろいでもらう。読み聞かせ会も開き、本に親しむ機会を提供する

 ▼先日、東伊豆町の図書館に寄った。平日の夕刻で利用者は少なく静かだったが離れた場所にいた子どもたちの会話が聞こえた。会話はしばらく続いたが、声をひそめていたのがほほえましかった。世代を問わず求められるのはマナーだ

 ▼12日まで「こどもの読書週間」。「ホッと一息 本と一息」を標語に展開している。日本の子どもの本の礎を築いた児童文学者で翻訳者の石井桃子さんは「できるだけ美しいもの、素晴らしいものを子どものまわりに転がしておくことが必要」と指摘した。“一生の友達”になれる本と出合ってほしい。

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