1面コラム 潮の響=伊東の強盗殺人事件控訴審で新証拠

2018年04月30日

 「午後7時ごろ、1台の車が勢いよく出てきた」「午後9時ごろ、2台の車が止まっていて、車の外に2人が立っていた」−。2012年12月18日に伊東市で起きた強盗殺人事件の被告に対する控訴審の、今月開かれた第4回公判で採用された「新証拠」だ。評価によっては一審の死刑判決が覆るかもしれない

 ▼一審判決によると、同日午後6~9時、同市八幡野の干物店で、被告(元従業員)が社長と従業員を殺害して現金約32万円を奪ったとされる。新証拠は、事件当日の夜、同店駐車場の様子を目撃した2人の供述調書で、ドライブレコーダーの画像などもあるという

 ▼被告以外の人物の関与をうかがわせる内容で、検察側は一部について争う姿勢だ。6月8日の次回公判で結審するとみられる。判決が注目される

 ▼目撃証言などは多くの人が「動かぬ証拠」と考えるが、中央省庁ではそうではないらしい。愛媛県職員が面会した際の備忘録を残していても、相手の元首相秘書官は「記憶にない」。セクハラ音声が公開されても、前財務省事務次官は「自分の声か分からない」。びっくりだ

 ▼司法とはあまりにも違う展開に、首を傾げてばかり。そうこうしていたら、今度は「解散」がちらついてきた。

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