1面コラム 潮の響=放置ビル

2018年04月06日

 神奈川県境方面から国道135号、熱海ビーチラインを車で南下し、視界が開けて最初に目に入る熱海市街地のビル群にその大型ビルはある。立体駐車場を併設した地上10階建て。外壁など美観こそ保っているが、工事用フェンスで囲まれた内部に人影はなく、夜は闇に溶け込む

 ▼大手デベロッパーが2005年度に商業ビル建設に着手した。その後、不動産市況悪化で会社は倒産。建物本体だけ完成して工事は中断し、10年にわたり放置されてきた

 ▼熱海サンビーチ前の観光熱海を象徴する一等地。景観面への影響が問題視されていたが、中国系企業が取得し、ホテルに用途変更して近く工事を再開することが分かった。詳細は明らかにされていないが、温泉施設に特徴を持たせ、外国人旅行者を意識したホテルとして来春以降のオープンを目指している

 ▼長期の観光低迷で伊豆地区では旅館・ホテルの廃業が相次いだ。熱海も例外でなく、サンビーチ周辺だけでもホテル跡地が点在し、地域に暗い影を落としていた

 ▼宿泊客数のV字回復に伴い、マンション開発などの投資が増えているとの見方がある。今回のニュースが熱海に再び投資と真の活気を呼び込む引き金となることを期待したい。

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