1面コラム 潮の響=険しかった昔の下田街道

2018年03月29日

 「下田街道」は元来、伊豆半島の中央を縦断するルートだった。東海道の三島宿を起点に田方平野、天城峠(830メートル)を越えて河津・下田に至る。幕末、坂本龍馬が通ったという説もあるが、地元住民でも踏破した人は少ないだろう

 ▼先ごろ、下田街道の古道を徒歩で旅する番組がテレビ東京で放送された。「龍馬が目指した明治維新への道」と題し、小田原から下田まで101・3キロを、タレントら3組が2日ずつリレー形式で歩き、道中の名物などを紹介した

 ▼アンカーの元大関・把瑠都さんとお笑い芸人・スギちゃんが、天城越えに挑戦した。特に旧天城トンネルでは、あえて入り口脇にある古道へ。雪が残る獣道のような山道で、滑落しないように這[は]うように歩く場面も。「天下の険」箱根山を凌ぐ、想像以上の厳しさに驚いた

 ▼東海岸の下田街道「東浦路」は、黒船での渡海を夢見た吉田松陰が通ったとされる道で、伊東市分の一部1・9キロが同市文化財に指定される可能性が高まった。実現すれば、保存へ向け動きだすことになる

 ▼新しい道が出来ると旧道は次第に忘れられてしまう。だが街道は人や物ばかりでなく文化も運び、地域発展の礎になった“動脈”。後世に残し伝えてほしい。

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