1面コラム 潮の響=夢膨らませる郷土のにぎわい

2018年01月03日

 2018年がスタートし、早くも二晩が過ぎた。新たな年を迎えて何を思い、どんな初夢を見たのかは人それぞれだろう

 ▼初夢はその年の最初に見る夢で、元日または2日の夜に見る夢、と大辞林は解説する。その内容からその年の吉凶を占う夢占の意図があったとされ、「『一富士[ふじ]、二鷹[たか]、三茄子[なすび]』の夢を吉とする俗信は江戸時代に生まれた」(ブリタニカ国際大百科事典)という

 ▼ここでいう夢は睡眠中、現実に経験したかのように感じる観念やイメージを指す。だが、夢には別の意味がある。「将来実現させたいと思っていること」もその一つ。「プロ野球選手になりたい」など、子どもが作文に書く夢はこの意味だ

 ▼景気回復の遅れや急速な少子高齢化の進展、充実が求められる医療体制など、伊豆半島は多くの課題を抱える。半面、美しい自然景観、多彩な食材、豊富な湯量を誇る温泉など、日本のみならず世界に誇るべき素材は多い

 ▼この極上な「材料」を広域的に組み合わせ、観光客が喜ぶ「コース料理」にどう仕立てるか。将来などと悠長なことは言わず、今すぐに実現させたい。2020年の東京五輪が迫っている。にぎわう郷土の姿こそが、次代を担う子どもの夢を膨らませる。

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