1面コラム 潮の響=メタボ検診

2017年12月17日

 健康診断で腹囲を測るようになったのはいつからだろうか。昔はなかったはずだ。調べると、腹囲測定を含む特定健康診査、いわゆるメタボ健診は9年前の2008年に始まっていた

 ▼ということは、メタボ(メタボリックシンドローム=内臓脂肪症候群)という言葉が使われるようになってから10年ほどたったことになる。最近はすっかり定着したようだ

 ▼健康や介護予防に関する用語には、メタボのように外国語をそのまま流用したものがほかにもある。概念をうまく日本語に置き換えられないからだろうか。メタボと同時期に生まれたロコモ(ロコモティブシンドローム=運動器症候群)、ギリシャ語の単語を組み合わせた造語のサルコペニア(筋力低下)などが思い浮かぶ

 ▼先日、また新たな言葉を知った。日本老年医学会が提唱する「フレイル」だ。「加齢による虚弱、脆弱[ぜいじゃく]が見られるが、適切な支援により維持向上が可能な状態」のことだという

 ▼ロコモもサルコペニアもフレイルも、言いたいことは「その状態に早く気付いて治療や予防に取り組んでほしい」だろう。目的は同じなのだからどれか一つにすれば伝わりやすいしメタボのように市民権も得られると思う。難しいだろうか。

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