1面コラム 潮の響=「幻の枝豆」収穫を体験

2017年11月09日

 「鴨川七里」をご存じだろうか? 千葉県の外房、鴨川市に古くから伝わる枝豆の在来種という。先の連休、同市を旅行した際、宿泊したホテルで無料収穫体験を勧められ、存在を初めて知った

 ▼説明によると、この枝豆は芳醇[ほうじゅん]な甘みと香りが特徴で「香り、七里に広がる」のが名前の由来とか。普通の枝豆が夏なのに対し、10月下旬以後の短い期間に収穫される晩成種で、しかも栽培が難しいため扱う農家が減り、今では「幻の枝豆」とも呼ばれている。地元ではオーナー制度で伝統を守っているという

 ▼旅館組合加盟施設の宿泊客は1株無料とあって、チェックアウト後に畑に立ち寄った。長靴に履き替え説明を聞いた後、前夜の雨で少しぬかるんだ畑に入り、多く実が付いた株を選んで刈り取った

 ▼旅行した際、宿泊施設で特典を受けることはよくある。観光施設入場料や土産物の割引、粗品のプレゼント、館内で使える金券などいろいろあったが、農産物の収穫体験は初めて。直売所で買えば200~300円程度だろうが、とても得した気分だった

 ▼帰宅後、さっそく塩ゆでし試食した。説明通りの甘みと芋のようなホクホク感があり、とても美味だった。ビールに合うのは言うまでもない。

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