1面コラム 潮の響=深まる秋

2017年09月29日

 今年の夏は猛暑で始まり海水浴など夏の行楽のにぎわいが期待されたが、その後、書き入れ時に涼しい日が続き、観光的にはあまり良くはなかったようだ。その後も暑さと涼しさが交互に訪れ、天気予報が気になる日が続いている。それでも朝夕の気温は少しずつ、確実に下がり、衣替えを考える時期になった

 ▼衣替えの風習は平安時代に宮中で始まり、当時は4月1日と10月1日だった。明治になって役人や軍人が6、10月に衣替えをするようになり、学校や家庭に広まったという

 ▼人々が衣替えをするように、気温の変化につれて自然も装いを変える。寒冷地ほどではないが、秋が深まるにつれ伊豆の山々も色を変え、冬の到来に備える

 ▼9月末から10月初めは季節の変化を表す「七十二候」では虫たちが冬ごもりの支度をする時期とされる。「二十四節気」では暑さを感じることが少なくなるとされる「秋分」を過ぎ、10月上旬に露を冷たく感じる「寒露」を迎える

 ▼秋から冬にかけては魚、果物など旬の食材も豊富で、食べ物が最もおいしい時期だ。伊豆には体を長い時間温めてくれる温泉も各地にある。秋から冬の伊豆の素晴らしさを楽しめる観光的に追い風となるような安定した天気が続いてほしい。

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