1面コラム 潮の響=広く感じる小学校の教室

2017年09月11日

 子どもの頃に慣れ親しんだ場所を、大人になって訪れると「あれ、こんなに狭かったかな」と感じる。自分が大きくなったから当たり前なのだが、逆のことがある。児童たちがいる小学校の教室だ

 ▼40年以上前、1教室に45人前後が普通だった。机と椅子が教壇前から後ろのロッカーまでびっしりと並んでいた。授業参観日には父母らが入るスペースを確保するため、前に詰めたものだった

 ▼今は30人いれば多い方で、十数人の学級も少なくない。教室が広く感じられる訳だ。さらにその教室も、余剰状態で展示スペースや“レクリエーション場”になっていたりする。それだけ子どもの数が減っている。それは人口減に直結する

 ▼東伊豆町では1975(昭和50)年の1万7324人をピークに減少しており、今年7月末現在で1万2640人となっている。国立社会保障・人口問題研究所による将来人口推計では、2040年に7830人という驚きの数字が示されている

 ▼先日も、同町議2人が人口減少対策を当局にただした。町は40歳未満世帯を対象とした定住促進住宅取得補助など若者の定住・移住対策に取り組んでいるが、さらに知恵を絞ってほしい。教室を狭くする施策を期待したい。

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