1面コラム 潮の響=心もとない伊豆西南部の救急事情

2017年09月09日

 きょう9月9日は、数字の語呂合わせで「救急の日」。伊豆の救急事情は、北部を除き心もとない。特に西・南部は深刻だ

 ▼東伊豆町を除く賀茂5市町でつくる下田地区消防組合によると、2016年度の救急搬送のうち、23%が管外。賀茂地区に第3次救急医療を担う「救急救命センター」がなく、重症患者は伊豆の国市の順天堂大付属静岡病院などに運ばれている

 ▼順天堂まで最も近い河津町から1時間弱、南伊豆町の南端からは2時間程度かかる。心臓停止、呼吸停止、大量出血の経過時間と死亡率の目安をグラフ化したカーラーの救命曲線では、適切な手当てをしなかった場合、心肺停止後3分、呼吸停止後10分、大量出血後30分で50%の人が命を落とす

 ▼地域の医療機関は最善を尽くすが、専門医や設備不足などから救急医療に十分に対応できていないのが現状だ。医師会も地域内で完結した医療ができないことを認めており、対策の一つとして隣接圏域との連携強化を挙げている

 ▼人口6万5千人の過疎地域に第3次救急を担う病院が進出する可能性は低く、ドクターヘリも地形的要因で夜間飛行ができない。命の道としての伊豆縦貫自動車道の早期全線開通へ、期待は高まる。

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