1面コラム 潮の響=戦争と平和と俳句

2017年09月05日

 「最近、スポーツ関係の記事が多い。文化的な話題をもっと取り上げて」―。読者に指摘された。たまたま話題が重なったからか。文化関連の話題と、バランスを持って紹介したい

 ▼筆者は父の影響で一時期、俳句を詠んでいた。しばらくして某結社の季刊誌への投句を勧められた。作風の自由さや初心者の添削指導が丁寧に感じたので入会したが、無精さから長続きしなかった。それでも本紙や全国紙の掲載句、俳句関連の記事などがあると気になって読むことが多い

 ▼最近は書店で出合った「他流試合―俳句入門真剣勝負!」(講談社+α文庫)を読み進めている。俳人・金子兜太さんに作家・いとうせいこうさんが挑んだ俳句術と日本語論だ。東京新聞の「平和の俳句」の選句に関するやりとりなどが興味深い

 ▼その金子さんが主宰誌「海程」の廃刊を宣言したと、日本経済新聞で読んだ。金子さんは、亡き戦友への思いを作句の原点にしたという。戦争体験を踏まえた俳句論は「一代限り」と説明する

 ▼先月、本紙に載った第36回伊東温泉つつじ祭り俳句大会・当日句(特選)にあった石原百合子さんの「永遠に戦後であれと祈る夏」を、心に留めたい。戦争は二度とあってはならない。

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