1面コラム 潮の響=街中だがしや楽校

2017年08月31日

 近年「キャリア教育」や「インターンシップ」との言葉が、紙面に載ることが多くなった。前者は「職業教育」、後者は「就業体験」とでも訳すべきか。「進路教育」の一環として、中学・高校などで盛んに行われている

 ▼三島市で27日、民間主体の一風変わった経済活動体験イベント「街中だがしや楽校」が行われた。児童が「仕事」をし、得た報酬「えびす券」で駄菓子と交換する。会場が三嶋大社境内やえびす参道というのも珍しいが、ユニークなのはそれだけではない

 ▼運営委員会は仕事としてワークショップ33体験、出店20軒、「あきんど体験」15軒を用意した。「チラシ配り」「舞台の拍子係」「みしま風鈴の引き売り」などもあった。特に風鈴は制作も行い、原料が加工されて価値を持ち、お金に変わるまでを身をもって経験した

 ▼キャリア教育というと、さまざまな職業の人を招き、なぜその職業に就こうと思ったのか、仕事の難しさ、やりがいなどの講話を聞くことが多い。その職業に就くには、どんな学校に進み、どんな資格が必要かが分かり、生徒らの夢が広がる

 ▼だが、働くとは、お金を稼ぐとは、どういうことか−という根源的な疑問は残る。だがしや楽校にはヒントがありそうだ。

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