1面コラム 潮の響=伊東かるたで地域力向上へ

2017年08月30日

 平安京遷都(794年)の「鳴くよウグイス平安京」をはじめ、語呂合わせやリズムで年号などの歴史的出来事を覚える。学生時代、ノートやカードに書き込んだり、友人と問題を出し合ったりしていたことが懐かしい

 ▼多岐にわたる内容を頭に入れなくてはならず、苦痛だった人もいたに違いない。リズムなどを利用した覚え方は、「少しでも楽しく覚えたい」との願望から生まれた“秘策”だったのかもしれない

 ▼7月末に完成したいろはかるたの「伊東かるた」は、伊東かるたの会が読み札を考え、名所・旧跡、伝統行事などさまざまな伊東の姿を紹介する。絵札は県立伊東高城ケ崎分校美術部が制作した

 ▼48枚あるかるたは、歯切れの良い読み札と自由な発想で描かれた絵札とが見事に調和する。「り」の「凛[りん]として馬上の祐親 物見塚」は伊東の祖とされる伊東祐親の像が物見塚公園にあることを表す

 ▼市へ寄贈し学校などでの活用を託したが、家庭や地域にも広がってほしい遊びだ。伊東かるたを通して楽しみながら地元を知り、理解を深めることで郷土愛を育み、絆を強くする。防災を含め「地域力」の向上にも役立つだろう。普及次第で「伊東かるた大会」の開催も視野に入る。

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