1面コラム 潮の響=落石あった県道、年内にも対策工事へ

2017年08月21日

 少しでも強い雨が降ると憂鬱だ。道路に落石があっただけで、こんなにも不便なのかと感じる

 ▼2016年3月7日夕方、伊東市の鎌田と荻の境付近の県道伊東修善寺線で、東側の山の斜面から最大直径1・5メートル、重さ約3トンの岩が転がり落ち、道路をふさいだ。6日夜から降り続いた雨により地盤が緩んだためとみられる。ここまでは“よくあること”だ

 ▼同道路は、市街地と郊外の住宅地を結ぶ生活道路で、国道135号の迂[う]回[かい]路[ろ]でもある。応急対策は行われたが、なお危険だとして積算雨量150ミリ、時間雨量50ミリで全面通行止めになる。これが年に1度や2度ではない。本社は同道路沿い、落石箇所の北約100メートルにあり影響をまともに受ける

 ▼時に道路1本が止まるだけで、この不便さだ。豪雨で大きな被害が出た九州北部などの人たちのことを考えると、胸が締め付けられる。土石流や河川の氾濫で家屋、社会インフラ、多くの人命まで失った。生活再建はままならないだろうが、一日も早い復興をと願う

 ▼落石のあった道路を管理する県熱海土木事務所は対策工事を年内にも開始する方針という。発生から1年半以上を経ての着工だが、その前に来る台風シーズンが気掛かりだ。

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