1面コラム 潮の響=東海地震は「予知できない」

2017年07月27日

 「訓練は東海地震予知情報発表(警戒宣言発令)後、1日午前9時半、駿河湾から遠州灘を震源とするマグニチュード8・0の地震が起き、県内各地で震度6弱以上の揺れが発生した、との想定で行った」−。2010年9月1日に伊東市で行われた県・市合同総合防災訓練を伝えた本紙記事の一節だ

 ▼1976年に「東海地震説」が発表された後、国は予知を前提とした大規模地震対策特別措置法を制定した。以降、総合防災訓練は予知情報による警戒宣言発令を受け実施されてきた。それが2011年の東日本大震災を境に、想定が「突発地震発生」に変わった

 ▼今月21日、国の中央防災会議調査部会は、確度の高い東海地震の予知は「(現時点では)できない」と明記した報告書案を大筋で了承した。今後、国の公式見解になる見込みという

 ▼20年前にも測地学審議会は直前予知に否定的な報告をしたが、40年間莫大な予算を投じて観測・研究を重ねてきただけに、ここにきての「予知困難」は衝撃である。予知できると信じていた国民は少なくない

 ▼ネットなどには「〇〇地方が危ない」など根拠のない“予知情報”があふれている。国は予知技術の現状と限界を、分かりやすく説明する責任がある。

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