1面コラム 潮の響=生物多様性も尊重を

2017年07月20日

 みんな人間の視点ばかり。少しは動植物の立場でも考えるべきでは−。先日、匿名の男性から電話があった。本紙伊東版14日付の記事「ツバメの巣保護へ“奇策”」に共感する内容だったが、話は伊東市八幡野に建設計画がある「大規模太陽光発電所(メガソーラー)」へ向いた

 ▼この男性は次のような意見を寄せた。「メガソーラーの記事を読んでいると、(事業者も反対派も)全て人間の視点で考えた理由ばかり。景観も大事だが、生物多様性についても考慮すべきだ」

 ▼生物多様性とは、生き物たちの豊かな個性とつながりのこと。地球上には3千万種ともいわれる多様な生き物がいて、全て直接・間接的に支え合って生きており、人間も例外ではない。わずかな種の絶滅でも自然や生態系に大きな影響がある

 ▼男性はさらに九州北部水害について「(生物多様性を尊重せずに人間の都合で)間伐など手入れをしないで森を放置したことから地面まで光が届かなくなり、下草が育たず、大雨で木が土砂と一緒に流れ大きな被害が出たのでは」。理にかなった説明をし、広い範囲で樹木を伐採する開発にも警鐘を鳴らした

 ▼伊東市の「白紙撤回」要求に対する事業者の回答は、今週中にあるとみられる。

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