1面コラム 潮の響=幕末の下田へタイムスリップ

2017年05月19日

 熱海、伊東、下田の伊豆東海岸3市は、自然、歴史、文化など、それぞれ独自の魅力がある。住民は「伊豆では自分のまちが一番」とプライドを持っている

 ▼まず熱海市。古くから東京の奥座敷として栄え、そうそうたる文人墨客が逗[とう]留[りゅう]した。温泉番付で「西の横綱は別府、東の横綱は熱海」と位置づけられるほど名声が高く、芸[げい]妓[ぎ]の数も全国トップクラス。新幹線駅もある

 ▼次に伊東市。伊東祐親の伊東一族に由来し「曽我物語」発祥の地でもある。3市の中で人口、面積は1番。大室山、城ケ崎、一碧湖など火山がつくった景勝地が多く、ジオサイトは伊豆で最も多い。温泉湧出量は、熱海温泉をしのぎ全国3位

 ▼そして下田市。青い海と白砂の海水浴場が九つもあり、海浜の美しさは伊豆随一。御用邸もある。何より幕末開港の歴史は日本史の大きな転換点となった。吉田松陰や勝海舟らの足跡も残る

 ▼その日米親善の「黒船祭」が、きょうから3日間開催される。日米両国の高官が出席し、米軍や自衛隊が艦船を派遣するなど、伊豆の中でも伝統と権威ある別格の祭典だ。パレード、開国市、コンサート、条約再現劇など楽しい催しが盛りだくさん。この週末は幕末の下田へタイムスリップ!

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